怒りの原因となったものが、
会社や組織などで大事にされているものであれば、
それを傷つけたメンバーにはっきりと伝えなければならない。
会社や組織などで大事にされているものであれば、
それを傷つけたメンバーにはっきりと伝えなければならない。
リーダー個人が大切にしている個人的な価値観を
メンバーに押しつけるのは避けるべきである。
しかしメンバーが企業理念や会社が定めた行動規範など、
組織全体で守るべきものに反するような行動を取ったときは、
その行動を指摘して、改善してもらわなればならない。
そのときリーダーは、
メンバーとの関係を壊すようなやり方で怒りを表現するのは避けたい。
リーダーが自分の主張を伝えるだけでなく、
メンバーの考えも尊重する叱り方を心がける必要がある。
そのためには、次の5つのステップで進めるのが効果的である。
1.日頃の感謝を伝えて受け入れ態勢をつくる
「いつもがんばってくれるので、とても助かっているよ」
2.間違った行動について客観的事実を伝える
「先ほどA社から、書類がまだ届いていないという連絡があったよ」
「昨日中に送ってほしいと君に頼んだよね」
3.対策が必要な理由を説明して本人の言い分を聞く
「わが社では、お客様との約束は必ず守ることが基本なのは知っているね」
「資料を送れなかった原因は何だったのか、聞かせてくれるかな」
4.改善策を本人が考えて案が出せるように質問する
「同じようなことが起こらないようにするには、どうすればいいだろう?」
5.改善後のメリットを具体的に助言して共有する
「それができたら、すごいね」
「お客様から信頼されて、もっと大きな企画を任せてもらえると思うよ」
「お客様から信頼されて、もっと大きな企画を任せてもらえると思うよ」
客観的事実をベースに話を進めながら、本人の言い分を聞き、
部下をモチベートしていくことが大切である。
このステップで進めることで、
怒りを効果的に表現しながら、メンバーと良い人間関係を築くことができる。