現場での働き方改革に真剣に切り込んでいけるかどうか、
が、企業の持続的成長に影響することは明らかである。
が、企業の持続的成長に影響することは明らかである。
経営陣は、自社においての取組方法を明確にする必要がある。
単に労働時間を短くしたり、休みを増やすことが、
働き方の問題をすべてを解決するわけではない。
社員が仕事をする上での「生きがい、働きがい」は、
労働時間の短縮や休日数の増加だけで満たされるわけではない。
また、今の若手社員の意識は、
指導的立場の年齢となる40代以降の世代の意識とは、大きく異なる。
若手社員を発奮させて成長を加速させるには、
若手社員を発奮させて成長を加速させるには、
労働環境の整備と同時に、上司の意識改革が不可欠である。
障害者雇用の先進企業として有名な日本理化学工業の大山会長は、
障害者の積極的雇用へのきっかけとなった導師の言葉を紹介している。
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「うちの工場には知的障害をもつ二人の少女が働いています。
施設にいれば楽ができるのに、なぜ工場で働こうとするのでしょうか?」
導師は、
「人間の究極の幸せは次の四つです。
人に愛されること、
人にほめられること、
人の役に立つこと、
人から必要とされること。
愛されること以外の三つの幸せは、働くことによって得られます。
障害をもつ人たちが働こうとするのは、
本当の幸せを求める人間のあかしなのです」
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この4つは、まさに社会的な生き物である人間の欲求そのものである。
これらを実感する場所の一つが職場。
そのなかで最も大きな影響力をもつのが「上司」である。
労働時間短縮のためには、これまでの業務を徹底的に見直して、
標準化、平準化、多能工化、IT化といった改革が必要となる。
そして、もっとも大切なのが「上司の意識改革」である。
部下に対する深い関心を持つ…
部下の成長を粘り強く支援する忍耐力と伴走力…
部下を厳しくかつ温かく鍛えて、成長させる度量、など。
自分の手柄や評価だけに関心がある上司にはできない。
上司として、どのように部下と向き合うべきなのか、
上司として、今の自分に何が足りないのか、
それを知って、不足している知識やスキルを学び、
上司自身が成長し続けていくことが重要である。
それを知って、不足している知識やスキルを学び、
上司自身が成長し続けていくことが重要である。
すべての社員が、仕事を通じて輝いていること、
そして、それを追求することに、働き方改革の本質がある。
経営陣は、働き方改革として、
上司の力量を上げる教育にも、しっかり力を入れていく必要がある。