聞いている人が耳ざわりに感じる話し方は、できるだけ避けたい。
元NHKアナウンサーの松本和也さんは、
相手に話を理解してもらおうとするときに、
理解するのに、じゃまになる情報は出さなように気をつけることが必要、
と説いている。
聞き手が耳ざわりに感じるのは、
何の考えもなく無意識に使ってしまう「意味のない口癖」。
以下のような例である。
1.話し始めに思わず言ってしまう口癖
「え~」「え~と」「あ~」「あの~」「ま~」「ですから~」
「しかし」「そうですね~」「それで」
2.話の流れを変えるために使いがちな口癖
「つまり」「要するに」「やはり」「逆に」「本質的に」「根本的に」
「基本的に」「そもそも」「ちなみに」
3.語尾に使いがちな口癖
「~ですね」「~まして」「~、うん」「~ですが」
「~したいと思います」「~というふうに思います」「~けれども」
4.あいまいに言いたいときに使いがちな口癖
文章の冒頭で:「ある種~」「ある意味~」「なんと言いますか~」「なにか~」
文章の最後に:「~みたいな、」「~的な、」「~かな、と」「~いう感じで、」
5.意味のない修飾語
「ちょっと~」「かなり~」「すごい~」「絶対~」「ほぼほぼ~」
6.余計な相づち
「そうそう」「え~」「はいはいはい」「なるほど」「なるほどですね」
このような話を理解するのに邪魔になる口癖は、
自分ではなかなか気づくことができない。
友達や同僚に、自分の聞いていて耳ざわりになりそうな癖について、
片っ端から指摘してもらうのが、いちばんよい方法である。
自分の話す様子をスマートフォンなどで録音・録画してチェックする、
という方法もある。
まずは、必要のない口癖を一つずつ直していくことに取りかかろう。
少しずつでも耳ざわりな口癖を減らしていくことで、
相手に伝える力を高めることができる。
相手に伝える力を高めることができる。